●●● Relaxation time ●●●
No.01 「所」について
No.02 低圧用検電器
No.03 マレーループ法
No.04 ワンメモリー電卓
No.05 キーボードの "Enter" キー
2006.11.29
2007.01.17
コラム No.11~No.15
コラム No.16~
コラム No.01~No.05
コラム No.6~No.10
◆コラム No.1 ~ No.5
No.01 「所」について 2005.12.10
自家用受変電設備の建物名称に、「特高受電所」、「特高変電所」と記入してある図面が時々ある。電気設備技術基準(電気設備に関する技術基準定める
省令)第一条「用語の定義」によると、「変電所」とは、構外から伝送される電気を構内に施設した変圧器、回転変流機、整流器その他の電気機械器具に
より変成する所であって、変成した電気をさらに構外に伝送するものをいう。と定義されています。
自家用受変電設備においては、変成した電気はすべて構内で消費するので「変電所」の定義には当てはまらない。この「変電所」は法律用語であるが、
電技をよく理解していない建築士が構内「変電設備」を「変電所」と命名したのなら、ご本人が知らないうちに法律違反をしたことになる。また、機器
メーカの営業マンにも「変電所」とおっしゃる方がおられます。
「発電所」・「変電所」とは、電気事業者(電力会社)、電気鉄道、太陽光発電、風力発電、地熱発電等に限定された用語であり、自家用施設の場合、
「特高受変電設備棟」、「特高電気室」、「特高変電室」等と命名しなければならない。
No.02 低圧用検電器 2005.12.10
1967年の春頃、工事現場の仮設CB(キュービクル)が、落ちたので点検に行くと変圧器の上にネズミが一匹死んでおり、高圧側に絶縁筒がなか
ったため前足と後足に小さな傷が認められた。電力会社の PCS のヒューズが溶断していたが復電後、検電をするため低圧検電器でネズミが感電し
た高圧側を検電した。
新しいゴム長を履いていたので大丈夫[ωCE=2πfc・6600/√3でCは十分小さい値]と信じ、電卓を3回たたいて確認し、また検電器を挟んだ
指が曲がると外れる状態で、横に棒心を立たせ、試みたところ、検電器のネオン管がまぶしく光り、右腕の付け根まで電撃が走った。C≒0.005 [μF]
とすると、漏洩電流は、7 [mA]程度になっていたであろう。Cは条件によっては、一定の値とは限らないので低圧検電器で 6KV の検電は絶対にしな
いようにして下さい。
【注】心室細動をおこす商用周波数での外部流入電流値の目安は、約 20 [mA] 以下、指の筋肉量は、曲げる方が伸ばす方の約3倍です。